敗北のあとに

上富良野町深山峠、観覧車建設に反対する会のサイトで、観覧車の完成写真とともにサイト運営者さんの総括が述べられています。


以前にもちょっと書きましたが、結局は「敗北」です。
無念の思いがにじみ出る文面ですが、文面を読む限り、どうやら遅すぎた、ようです。
気がついたときには動き出していた。
もう止められなかった。


反対署名は自署、ネット合わせて2000通だったそうです。
これが多いと見るか少ないと見るか、意見が分かれるでしょうが、
私には正直、その程度だったか、と。
ネット世論はこういうことにはあまり反応しません。
日記でこのことに触れ、リンクを張った私も無力すぎました。
結局、「上富良野」の、「深山峠」から外へ広がらなかった。
それどころか、下手をすれば地元ですらも運動の担い手は広がらなかった、のかも知れない。
実際地元には観覧車を歓迎する声も、
また逆説的に「観光客は邪魔だから、幻滅してこなくなればそれでいい」という、消極的賛成の声もあるのでしょう。
これが町外の、あるいは道外の業者であれば、もっと反応は違ったのかも知れません。
観覧車なんてあちこちで飽きられて撤去、それをどこかへ持って行って、また飽きられて…の繰り返しだと思うんですけど。


トリックアート美術館。
一度だけ「駐車場を」使ったことはあります。
クルマを止めて地図を再確認したくて。駐車場はガラガラでしたし。
ハイシーズンでもあんなもんなんでしょうか?


景観って、なんだろうと思います。
私が愛してやまない美瑛や富良野の風景は、「自然に形づくられた風景」ではありません。
とすれば、人間の営みによって「景観」が変わっても仕方ないのでは、と問われたとして、私には反論する自信はありません。


おまえは、「愛してやまない」という美瑛や富良野のために何をしたんだ。


食事を取ったりお土産を買う程度で、レンタカーであちこち廻って…その程度の「観光客」に過ぎない私は、
それ以上の何も「愛してやまない」地のためにおこなっていないというのが、正直なところです。


ほぼ毎年、夏に美瑛へ行っていた私ですが、今年についてはまだ白紙です。
別にこのことが直接影響しているわけではない、つもりですが、
観光とは何か、丘の風景に「癒し」をもらったお礼に何ができるのか色々と考えていて。
毎年「北海道」に行っているのに、自分がどれだけ「北海道」を知っているのか疑問に考えていて。
まぁ、金銭的な面もなくにはないんですが、
今までなら「金なら何とかして、今年も夏は美瑛だ」って感じだったのに、
どうも今年は自分の中にそういう気持ちがわき起こってきません。


とりあえず、「反対する会」へのリンクは、今月いっぱいはそのままにしておくつもりです。
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