幻想曲

2004年夏の、ZONE全国ツアー。
ライブハウスからホールへ。
また、東・名・阪ではホールと別にライブハウスバージョンも。
というわけで、ホールとライブハウス、構成の異なる2つのライブを楽しませてくれました。
ツアーにはRED WORKER'Zもサポートバンドとして参加しましたが、後に別の形で彼女達が現れることなど予想だにしませんでした。
そして、「glory colors 〜風のトビラ〜」の大サビ前の紙飛行機。
これが毎年のお約束になるのかな、と思いながら…会場で急いで折ると、うまく飛びません(笑)。
そんな楽しいライブでしたが、実はちょっと気になったことがありました。


名古屋のライブハウスバージョン、会場はダイアモンドホール
アンコールも終え、4人がステージを去っていくとき…いや、はけてからだったでしょうか。
マイクを通した、MIZUHOからの挨拶。
私の記憶間違いでなければ、彼女はこう言ってました。
「みんなのことは一生(あるいは、「絶対」?)忘れないよ〜」


変なことを言うんだな、と思いました。
まるでもう戻ってこないみたいな。
そのあとすぐ「また来るからね〜」とも言ってたんで、
単なる勢いで言ってしまっただけなのか、
思わず本音が出て、すぐ打ち消したのか…?
とにかく、何か引っかかる言葉でした。


さて、こうしたZONEのツアーと別に、「クリスタルライブ」というライブが、札幌のライブハウスで不定期に行われていました。
ZONE解散後の「クリスタルライブ」はMARIAはじめランタイム所属アーティストが揃う、クリスマス時期恒例のライブでしたが、
去年は11月の赤坂ライブに取って代わられる形で(?)休止、今後が心配されます。


一方、ZONEがあった頃の「クリスタルライブ」は、デビュー前のユニットやアーティスト、もっと言えばスタジオ・ランタイムの選抜生の発表会でした。
BON'zとか、まだ「ZAQ」を名乗る前の「h.m.m」、さらには、ZONE加入前のTOMOKAもこのライブで歌を磨いてきました。
そして、あくまでもサプライズゲスト、ですが、ZONEのメンバーも顔を出すことがありました。


いつの頃からか…MAIKOが、BON'zのIKKISHOGOと「天然色」という限定ユニットを組み、このライブに登場していました。
MAIKOと言えば、この年はAIR-G'で番組を持ち始めた年です。
ZONE初期のソニー公式サイトのネットラジオを聴いたことのある人なら「どうなることやら」と心配したでしょうが、
たまたま渡道したときに聴いて、「おぉ、結構ちゃんとやってるじゃん(失礼)」と思ったものです。
やっぱり立場は人を作り、人を変えます。


それはともかく、「天然色」。
実験的なユニットだったのでしょうが、ともすればZONEでは端っこでニコニコ笑ってるだけ、というキャラだったMAIKOが、
自ら詞を書き、歌う。
これが良い形でZONEにフィードバックされていくのかな、と思ってました。
個人的に描いていた「ZONEの未来予想図」は、
「歌」の面の顔であるMIYUに対し、「音楽」の面で核となるMAIKO
そんな期待を抱いていました。


さて、先ほど書いた「たまたま」渡道したとき…2004年9月…、クリスタルライブに行きました。
これは本当にたまたま、この時期に夏休みをもらって北海道へ行ったんですが、
どうせならライブ日程に合わせて札幌滞在しようと。ライブ自体が「生徒の発表会」なのでチケットも安いし。
「天然色」ももちろん登場しましたが、この日のサプライズは最後の最後にやってきました。


RED WORKER'Zをバックに、一人のボーカリスト
パッとステージが照らされると、MIYUの姿がありました。
なぜか、MIZUHO&TOMOKAのナンバーだった「Bible」を歌うMIYU
やがて、MIYUの口からある事実が発表されます。ある意味驚きの。ある意味予想された。
長瀬実夕 ソロプロジェクト始動」


ZONEとしての活動も続ける、と彼女は言っていましたが、
メインボーカルのソロ活動がバンドやユニットの解体に繋がる…そんなことは古今枚挙にいとまがありません。
楽しみより不安…あの時不意に、名古屋・ダイアモンドホールでのMIZUHOの何気ない言葉がふっと浮かび、しばらく頭から離れませんでした。
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