番外編〜ZONEの故郷〜

ZONEが所属していた事務所は、ファンには説明不要でしょうが、「ランタイム」。
彼女達を育てた芸能スクールが「スタジオ・ランタイム」(のち「ランタイム・ミュージック・アカデミー)。
芸能事務所・ランタイムがスクールを併設していたというよりは、
スクールが母体になって、ZONEをマネジメントするために出来た事務所、という方が正確なのかも知れません。
神話時代にさかのぼると、スタジオ・ランタイムは、元々別のスクールから一部スタッフや生徒(のちのZONEメンバーを含む)が飛び出て出来た、んだそうです。


いわゆる芸能スクールの多くは東京などの芸能事務所とパイプを持ち、優秀な卒業生をそこに送り出す、という図式のようですが、
ランタイムの場合、元のスクールを飛び出た時点でそんなパイプは断たれたでしょうから、
自前でマネジメントするほかありません。
言っちゃなんでしょうが、マネジメントに関しては素人同然だったのかも知れません。


道内のイベント出演くらいならそれで何とかなってたのでしょうが、
ソニーミュージックに目を付けられ、メジャーデビューすると、そうもいかなくなってきます。
レコード会社と事務所とアーティストの関係がどういうものなのか、素人以下の私には判りませんが、
ヒット曲をポンポン世に出すほどのアーティストならともかく、
売り上げがそこそこ以下なら、レコード会社の力の入れ方も違ってきます。
そうなると、残るは事務所の力、というのは、我々が日頃メディアに接していればすぐ判ることです。
力…それは時として、文字通りの「力」であることも、昔から暗黙の、そして周知の事実です。


札幌で生まれ、最後まで札幌をベースに活動しつづけたZONE。
「試される大地 北海道」というキャッチコピーがありましたが、
ZONEもある意味、試された存在だったのかも知れません。


ただでさえ、少子化で少ないパイを奪い合う中、
大看板を超える存在をついに産み出すことが出来なかったのがたたったのか、
ZONEの故郷、「ランタイムミュージックアカデミー」は閉鎖されてしまったようです。
今もランタイムに残ったアーティスト、
そして、一度は某レーベルからのデビューが伝えられながらその後何のニュースもないアーティスト、
今はただ彼女達を、出来る限りの力でサポートして欲しい。贅沢は言わないから。
そんな気持ちです。
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