所詮は素人

本来ならZONEネタ完結後に書こうと思っていたネタでしたが、
少々の情勢変化も考えられるので、今文章化しておこうと思います。
(かなり毒吐きます)


CAM ENTERTAINMENTなるレーベルが、シーエーモバイル傘下で誕生し2年になります。
第一弾アーティストとして長瀬実夕が招かれ、これまでシングル3枚、配信限定曲1曲、アルバム1枚がリリースされました。
が、3rdシングル「茜」リリースから1年数か月。配信限定曲を除いて実夕のリリースは止まったままです。


じゃぁCAMの他のアーティストさんはどうかと公式サイトを覗くと、
「strawberry record」というバンドの、配信限定4曲入りミニアルバム(?)が5月にリリースされたきりです。
配信と言っても、iTMSでもmoraでも配信されていないようで、モバイルサイトの「着フル」限定。
前にもちょっと皮肉りましたが、128kbpsのPC向け配信が1曲200円で、半分のビットレートの着フルが300円なんてぼったくりだと個人的には思ってるんですが、
わたしはそもそもケータイを音楽ツールとハナから思ってませんし、そのあたりの感覚は人それぞれでしょうから、
在庫管理不要、圧縮しまくったデータをサーバに置いとくだけで4曲1200円ということについてこれ以上つっこむことはしません。


CAM ENTERTAINMENT設立インタビュー」(Musicman-NET)

パッケージから配信(ノンパッケージ)へという世の中の流れはもちろん敏感に感じていましたが、
やはりパッケージへの思い入れというのは、いつの時代もなくならないものだと思うんですね。
だから売上が落ちているから、配信だけに絞るというのは何か違和感を感じていました。

昔なら、パッケージは在庫を抱えて大変だという状況もありました。
しかし、今は必要な枚数を必要な時に作って配送する事もできますし、
上手く機能させればリスクの少ない制作ができると考えています。

良質の原盤を持っていれば、それを有効活用することで、もっともっと利益を上げる方法があると思います。
だから今までの既存のやり方に捕らわれないで、新しい原盤ビジネスをどんどん掘り起こしていきたいと思っています。

…と、かつてオリコンにいたという役員さんが高らかに宣言していました。
約2年半前の話です。


CAM-Eの新人オーディション、グランプリはWonder-horic (文化通信.com)

同社は、モバイル・ビジネスを基盤にした会社だが、新レーベルの「CAM ENTERTAINMENT」は「パッケージを基軸に取り組んでいく。パッケージ・ビジネスで勝負していきたい」としており、外川社長は「音楽業界の発展に貢献していきたい。そのためにも、1人でも多くの新人アーティストを発掘、育成していく努力をしていく」と意欲をみせていた。

今後、半澤悠(はんざわ・はるか)、垣花麻衣(かきのはな・まい)、沢樹マイカ(さわき・まいか)の新人アーティストがデビューを控えている。

これが実夕再デビュー直前の記事です。


さて、それから2年、CAMはどうなったでしょうか?
大黒摩季姐さんの移籍というサプライズはあったものの、第1回グランプリのWonder-horicは活動停止してしまいましたし、
第2回のオーディションをやったという話は聞きません。
「デビューを控えている」と記事にあった3人のうち、実際にCAMからデビューできたのは今のところ沢樹マイカさんだけです。
我らが半澤悠さん、去年の赤坂ライブでもその辺については一言も触れていませんでした。


で、CAMは何やってるかと思ったら、
MySpaseで、「着フル配信希望アーティスト募集」とか何とかやってます。
プロアマ不問、オリジナル曲であれば何でも良い、と。


…インディーズレーベルじゃあるまいし。
いや、もともとインディーズに毛の生えたようなもの、といったら言い過ぎかも知れませんし、
どこからメジャーでどこからインディーズか、なんて基準があるわけでもありませんが、
と、こんな言い方したらインディーズレーベルさんに失礼ですね。


MySpaseに「紅月ノリコ」さんというお名前が載っていますが、CAM公式サイトにはお名前がないので、契約アーティストなのかどうかは判りません。


結局、甘かったんです。この会社は。
既存大手各社が必死こいて、中には相当えげつない売り方してるケースもありますが、
そういう状況下、新参者が原盤作って利益上げるなんて、相当な切り札がない限り無理でしょう。
実夕や摩季姐が切り札だったのかどうか知りませんが、
短期的に急伸してきたモバイル屋さんなんて、いくら音楽業界から役員引っ張ってきたとはいえ素人集団でしかありません。


悠と実夕が「moto Z」なるユニットでフリーライブをやる、ということは事務所のサイトで告知されました。
CAMが絡んでいるようには思えないので、ひょっとしたら全然動かないCAMに愛想を尽かして独自の動きをはじめるのかなぁ、と。
ほったらかしにされた実夕と、約束反故にされた悠が。
そうだとしたら、拍手喝采です。と同時に、ランタイム意外にやるじゃん、と。
来年どうなってるか判らないようなレーベルに見切りを付けて、新しい道を歩むのも悪くない。
今どきCD売る方法なんていくらでもあります。
メデイアへの露出は絶望的かも知れないけど、大きなステージでスポットライトを浴びるのは夢物語だけど、
定期的に小さなハコででもライブを重ねてほしい。
歌を忘れたカナリヤにだけは、なって欲しくないから。


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