手紙

2005年3月31日。
年度終わりその他いろいろあってドタバタと仕事を終え、何時もより遅く帰宅してPCを立ち上げると、一通のメールが来ていました。
差出人はZONEのFC「ザジズゼZONE」。
内容は「新規ファンクラブ設立」について。
以後案内の不要な者は申し出てくれ、連絡がなければ新FCの案内を送る、と。


…ちょっと待ってくれ。
明日で最後なんだ。
いろんな気持ちで、武道館へ行くファン、Mステの中継を待つファンがいる。
どういう神経で、こんなメールを送るのか。
会報最終号で告知すればいいのでは?
そもそも4人の誰かが残るのか、それすらも分からない状況で。


その時、どこかでこんな書き込みがありました。
「4月1日から、個人情報保護法が施行されるからでは?」と。
なるほど。
いまでも法律が誤解されて、この法律を盾に国勢調査に協力しない(←実は違法)、とか、
何でもかんでも「保護」してしまえと、法律が曲解されている感があることを伝え聞きますが、
そのことには触れません。
ただ、個人情報の利用や目的に官民とも敏感になっていたことは事実ですから、そういう判断もあったのかも知れません。


ただ、それでも。
その時点で、脱退するMIZUHOを除いて、誰が事務所に残るのか、あるいは誰も残らないのか。
そういう不安をあえてしまい込んで、とにかく4月1日を見届けようと思っていたファンにとっては、やはり無神経と思われても仕方がないでしょう。
ラストシングルの発売日にベストアルバム(ラストシングルも含んだシングル集)の発売を予告するソニーソニーなら、
ラストライブ前日に新FCの立ち上げ準備を伝えるランタイムもランタイムだな、と。


私はたいがいのことには寛容(なつもり)ですが、この時ばかりはがっかりしたのと腹が立ってきたのと、
そんな感情がごちゃ混ぜでした。


もちろん企業としてはある程度間髪入れずに動かないと…という、そういうことも分かるんですが。


好きなアーティストは他にもいたけど、
フェードアウト状態の人はいても、「解散」とか「引退」ってのは自分には初めてだったし、
「解散」の向こうが見えないことへの不安があって、
でも商売してる側は「解散」の向こう側見据えて動いていたのも事実で、
感情的にいえばさっき書いたとおりだけど、会社が会社として成り立っていくためにはドライな判断もまた必要です。
「ファンに夢を売る」という美辞麗句だけでは食べていけませんから。
にほんブログ村 その他日記ブログ つれづれへ