夢の跡

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ということで、先日訪れた場所のこんな写真を。

大正生まれの古豪と、我が相棒のツーショット。
場所は岐阜県揖斐川町(旧谷汲村)、旧名鉄谷汲線谷汲駅跡。
谷汲線は1926年に開業、2001年に廃止されましたが、地元の尽力によりかつて谷汲線を走った電車2両が駅とともに大切に保存されています。

谷汲駅の駅舎。現在は旧谷汲線関係の資料が展示してあります。

「モ750型」電車。1928年製。

「モ510型」電車。こちらは1926年製。


地元の保存会の人たちの手入れが行き届いているようで、駅舎も電車もとても美しい状態で保存されています。
訪れた時点では工事の関係で「モ510型」(赤白の方)は屋根のない場所に置かれていましたが、現在はどちらの電車も上屋に守られています。


自動車の普及とか、その他社会情勢の変化に押されて廃線になってしまいましたが、
おそらくこの路線が開通した当初、村の人たちはだれもこの路線が無くなることを想像していなかったはずです。
一家に一台どころか二台、三台と(地方ではこれが普通)車を持つ時代なんて、80年前の人に想像できるはずがありません。


そう考えてみると、自分達の身のまわりに当たり前に存在する物とかシステムが80年後にどうなっているか…
今よりもっと環境や資源の問題が厳しくなって、個人が自動車を所有できなくなる…なんてことがあり得ないと断言することは出来ません。


そんなことを考えながら、歩みを止めた電車を眺めていました。


参考:名鉄谷汲線Wikipedia


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