MIDNIGHT EXPRESS

futashizuku2008-03-16

よもや急行「銀河」廃止があんなに一般マスコミに取り上げられるとは思いませんでした。


2回ほど、乗ったことがあります。
東京へ行くとき。
東京から帰るとき。
それぞれ、別々の時に。


新幹線より遅くて高いことは分かってた。
バスならもっと安くすむことももちろん承知していた。
でもなんとなく、寝台車に乗りたかった。ただそれだけ。
新幹線って、特に平日は会社の延長みたいで息苦しいし。
バスはすいてるときは良いけど、混んでるときは人口密度の濃さがこれまたキツいし。
もちろん、新幹線には新幹線の、バスにはバスの魅力はあるんですけど。速さや安さ以外にも。


あの列車はあくまで東京と関西を結ぶための列車だったので、名古屋からはちょっと使いにくい列車でした。
上り列車が名古屋を出るのは午前1時近く。
もう終電も終わってて、ホームには「銀河」を待つ人が数人いるだけ。
その数人のためだけに、ホームには煌々と灯りがともされていて、なんだか頼もしさのようなものをを感じました。


落ち着きを感じさせてくれる青い列車。
決して広くはない…というか狭いベッドで、レールの響きを聞きながらまどろんで、
軽い衝撃でふと目を覚ますと、どこかの駅に止まっていて、やはりホームの灯りが煌々とともっている。
そんな、ちょっと非日常的な感覚が今でも忘れられません。
でも、時代はそんな余裕を許してはくれなかったようです。