「つくろう。」と伊福部マーチと。

もういつだったか忘れましたが、「つくろう。」というテーマの日立の企業CMが流れてました。
「世界ふしぎ発見」を見てたときに見たように記憶してます。
故・黒澤明監督がメガホンを取られているシーンが流れてたんですが、
その映像より、バックに流れてた音楽に私のアンテナが即座に反応しました。
というか、即座に頭を吹っ飛ばされました(笑)。
「こ・これは…宇宙大戦争マーチ？？」

私がプロフィール欄にも書いてるとおり、好きな作曲家のお一人である故・伊福部昭先生の曲。
黒澤監督の作品の音楽を伊福部先生が担当したこともなかったことはないんですが、
数は多くないし、まして「宇宙大戦争」('59)は黒澤作品ではありません。
何故この曲が…？

ただ…黒澤監督の盟友で、「ゴジラ」を始め黄金期の東宝特撮映画を多数監督された故・本多猪四郎監督という方がいらっしゃいまして。
「宇宙大戦争」ももちろん本多監督がメガホンを取られました。
「ゴジラ」シリーズが一段落してからは、もっぱら黒澤監督の片腕として黒澤作品に関わってこられた方です。

そして…やはり東宝特撮映画の音楽を多数担当された、伊福部先生。
ここで「黒澤明−本多猪四郎−伊福部昭」というつながりが見えてきます。

まさかそんな、マニアックな(笑)観点でCM制作者が選曲したとも考えづらいんですが、
さらにこんな事実が。
私は「宇宙大戦争」を観たことがないので知らないのですが、劇中に「HIPAC」というコンピュータが何度か映し出されるらしく、
これが当時実在した日立製の汎用機だそうです。いわゆるタイアップ。
(参考：5001年宇宙の旅　宇宙大戦争)

ということは、あえてこの曲を…？
真相は分かりません。

伊福部昭特撮映画マーチ集

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