時計台

futashizuku2005-11-05

札幌の定番観光地にして、がっかり名所の代表格とされている「時計台」。
周りをビルに囲まれてる事もあり、思ったより小さいという印象を受け、がっかりしてしまう観光客が多いようです。
私が初めて時計台を訪れたときも、がっかりはしませんでしたが、イメージと現実のギャップにとまどいました。


時計台は最初からあの場所に建っていたわけではありませんが、それでも現在の場所に移転して100年近くになるそうです。
つまり100年の間、この場所で札幌という街の変化、発展を見届けてきた貴重な生き証人です。


単に観光資源としてだけ考えたら、例えば開拓の村あたりに移築した方がよかったのかも知れません。
実際過去には移築論争もあったそうです。
でも、貴重な生き証人だからこそ、いつまでもこの地にあり続けることに意味があるのでは、と私は思います。たとえ周りをビルに囲まれても。


時計台の中は資料館(高校生以上は有料ですが)になっていて、時計台の、あるいは札幌の歴史を紹介する展示がなされています。
記念写真だけ撮って足早に次の目的地へ向かうだけでなく、展示物を観て開拓時代に思いをはせ、もう一度時計台を仰ぎ見たら…
この小さな建物の見え方も少しは変わってくるんじゃないでしょうか。


さんざん「がっかり名所」と言われている時計台が少し可哀想な気がして、思ったことを書いてみました。


札幌市時計台(公式サイト)