秘密基地

futashizuku2006-01-20

一昨年の9月の北海道旅行の際、追分町を訪れました。
目的はもちろん、ZONE「secret base 〜君がくれたもの〜」のPVロケ地探訪。
現在この日記のタイトルバナーにも使っている消防車や、PVの中で少年(BON'ZのJIN君)を乗せたバスが走る砂利道など…。
当日はとても天気がよく、暑からず寒からずでとても気持ちのよい気候でした。
ロケ地巡りに当たっては、追分町公式サイトの中にある、
このページ(ZONEプロモーションビデオ撮影現場はここだ!!)が役に立ちました。
(現在、追分町のサイトのトップページからはたどり着けないようなので、やむを得ず直接リンクさせていただきます)
今年の夏あたりにでも行ってみようかな…とお考えのZONEファンの方がいらっしゃいましたら、上記のページ(特にマップは必須)をいまのうちに保存するなり印刷する事をおすすめします。
というのは、追分町は今年の3月27日に隣の早来町と合併、「安平町」として新たなスタートを切るからです。
合併後直ちに現在のサイトが閉じられるかどうかは分かりませんが、いまでもトップから行けなくなってる状況だけに、いつ削除されてもおかしくありません。


ところで北海道の地名には、アイヌ語に漢字を当てたもの、あるいはアイヌ語を日本語に訳した地名などが多いのですが、
この「追分」は、街道が分岐する場所を意味する純粋な日本語で、日本の各地で地名になっています。
明治時代に鉄道が敷かれた際、岩見沢方面からの路線*1と夕張からの路線*2が合流するこの地に作られた停車場を「追分」と名付けたのがそもそもの由来だそうです。


石炭が北海道の基幹産業だった時代、空知や夕張の炭坑から掘り出された石炭を満載した列車は、この地を経て室蘭の港へ向かっていました。
いわば輸送上の要衝であり、駅とともに機関区なども併設され、相当数の鉄道職員やその家族がこの町で暮らしていたそうです。
炭坑が閉鎖され、機関区もとうの昔に無くなってますが、今でも追分駅は列車の本数が少ない割には構内がゆったりしています。(がらんとした印象で、ちょっと淋しい感じではありましたが)


ついでに、と言っては何ですが。
追分町と早来町、実は明治33年から昭和27年まで、「安平村」という一つの村でした。
いろいろあって二つに分かれたようですが、再び元の「安平」の名の下に1つの町として新たな歴史を作っていくことになります。


ZONEのPVから、追分町の歴史の話になってしまいました(笑)。

*1:後の室蘭本線

*2:後の夕張線・現在の石勝線