夕日を見てから星を眺め

8月8日の日記で「後日書く」と書いた、「secret base 〜君がくれたもの〜」について。


2年前出版された「ここから」(竹内美保著・ソニー・マガジンズ刊)という本があります。
「第1期」ZONEの歩みを、4人のメンバー個々へのインタビューを中心に構成した、非常に「濃い」本です。
この本の中で、「secret base」については特に1章割かれています。本を読まれた方はご存じでしょうが、驚愕の事実が明らかにされています。
この曲、3rdシングルとしてのリリースを反対されていたと。
だが、著者の竹内さんの表現を借りれば、「ZONEとごくごく身近なスタッフ」の「強行突破的な姿勢」でリリースにこぎつけた、と。


結果的にこの曲でZONEがブレイクするわけですが、ブレイクの要因はなんだったのかと改めて考えると、1つではないような気がします。
もちろん、シリーズ最高視聴率をマークした「キッズ・ウォー3」の主題歌だったことは大きな要因の一つでしょうけど、
彼女たちの(特に事実上メインヴォーカルだったMIYUの)歌声とか、町田さんの詞や曲だとか、もちろん「ZONEとごくごく身近なスタッフ」の熱意とか、
タイミングなども含めて、いろいろなものが重なった結果じゃないのかな、と思います。


個人的な聴き所は…TAKAYOのソロパートとMIZUHOのソロパート。
「単に好きなメンバーだからだろ」って言われそうですが…
TAKAYOのソロパートは「声をかけてくれたね 一緒に帰ろう」とか「夕日を見てから星を眺め」とか。何となく、歌ってるときの表情とか。
MIZUHOの場合は…正直、ブレイク当時は聴いていて危なっかしかったです(苦笑)。「突然の 転校で」の部分なんて特に。
でも彼女の名誉のために言っておくと、あそこの入り方は難しいと思います。次第に安定して歌えるようになりましたけど。
あの部分、起承転結の「転」というか、実はこの曲の中で非常に重要なポイントです。
MIZUHOって何気に、そういうポイントでソロパート受け持ってたりします。「一緒にいたかった」とか、「僕の手紙」とか。


色々数奇な運命をたどった曲。
リリースから5年を経過しましたが、私のなかでは未だに色あせない、大切な曲です。
この曲が世に出ていなければZONEを知ることもなかったし、ひょっとしたらこの日記を書くことも無かったかも知れませんから。

secret base?君がくれたもの?

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