無題

もともと、酒というものがそんなに好きじゃなかった。
なぜ、みんなそんなに酒を飲みたがるのか分からなかった。
ビールもウィスキーも日本酒も、どこがどう旨いのか理解できなかった。
ただ、例えばスクリュードライバーみたいな、甘いカクテルなら結構飲めた。
だからアルコールに弱い訳じゃない。単に味覚がオコチャマのままだったのかも知れない。


ある時…もう2年前、アルコール依存症のヤツのおかげで大迷惑を被った。何日か、精神状態が著しく不安定になった。
自分のうつ病の原因の何分の一かは、その時のことが尾を引いているからだと思う。
以後、ただでさえ飲まない酒を毛嫌いするようになった。


昼間から酒のにおいをさせたジジイに出くわして、ふとあの日のことを思い出した。
今でも許さない。死ぬまで許すつもりは無い。


お酒を造ったり売ったりする仕事に携わってる人や、純粋にお酒を味わって飲むのが好きな人で、この文章を読んで不愉快に思う人がいたら、ごめんなさい。