ふるさと(2)

昨日の日記はさすがにネガティブ過ぎでした。
本当に書きたかったことはあんなことではなく…
というわけで、もう少し「ふるさと」話にお付き合いいただければ幸いです。


母の実家が福岡県なので、幼い頃から夏休みなどに福岡へ遊びに行ってました。
もう数年前に亡くなった祖母は、私たちが遊びに行くとよく「おはぎ」を作ってくれました。


もともと祖母は小さなお店をやっていて、そこでおはぎをつくって売ってました。
私が物心ついた頃は、看板も掲げてはおらず、もちろん特に宣伝するわけでもなく、注文があって初めてつくる…というような感じだったように記憶してますが、
それでもたびたび常連さんの注文があったようです。
おはぎというと粒あんのものが多いのですが、祖母のおはぎはこしあん。ちょっと控えめの甘さが、幼い私にもとても上品に感じられました。
今でも私は粒あんよりこしあんが好きなんですが、それはおそらく祖母のおはぎの影響だと思います。


あと、当たり前といえば当たり前なんですが、実家では母は九州弁を喋ってました。
それをずっと聞いていたので、自分で喋ることはできなくても九州弁独特のリズムとかイントネーションなんかは頭の中に残っています。
だから、例えば映画やドラマで九州出身でない役者が不自然な九州弁喋ってるのを聞くと、やたらと耳障りに感じます(笑)。


3月の地震の時は驚きました。普段あまり大きな地震のない福岡で、震度5強だの6だのという揺れですから。
幸いうちの親戚筋は被害もなく無事でしたが、玄界島などは大変な被害でした。
それなのに、気象庁は名前を付けそびれたりと、今一つ世間の関心が薄いことにいらだちを感じたりもしました。


九州に台風が近づくと心配になったり、ホークスの戦況が気になったり。
自分の明確な「ふるさと」を持てない私ですが、生まれた場所でも育った場所でもない福岡が、自分にとっての「ふるさと」に近いのかな、という気がします。