旅立ち…

もうかれこれ半年以上前、グラフをきっかけの一つにしてZONEについてつらつら書いてきました。
というか、ここ最近の更新間隔のスカスカ具合に反省しています。
なかなか2つの場所を維持していくのは大変…というのは言い訳にすらなりませんが、
軽く済ませるはずの話に必要以上に首を突っ込みすぎました。
その間のいろんなことを盛りこむか盛りこまないか、とか。


それはTOMOKAく。


ちょっとまたグラフを造ろうと、日本レコード協会のサイトの統計資料を引っ張っていろいろ考えてましたが、やめました。
CDの売り上げ自体が右肩下がりなのは事実で、音楽配信が急成長したのも事実ですが、
それが直接ZONEに絡む絡まない、ってほどの話でもなかったので。


長々…といいつつここ最近スカスカになってしまいましたがZONEについて書き始めたきっかけは、
TAKAYOが抜けて人気が下がった」というある種の通説に反発を覚えたからだ、というようなことは前にも書きました。
mixiのとあるZONEコミュで、「前期派か?後期派か?」というアンケートがあって、
結果は前期派やや優位でしたが、それほど差があったわけでもありませんでした。
細かく言うと、「TAKAYOが好きだけど後期派」という、複雑な心情の方もかなりいらっしゃいます。
実際、後期ZONEは答えを出す前に解散してしまったので、評価が難しいんです。


私があえて後期ZONEの不満点をあげるとすれば、「TOMOKAが活かされなかった」点に尽きます。
せっかく名刺代わりのアルバム「N」でその力量を見せてくれて、
ZONEはMIYUTOMOKAのツートップになる、と私は勝手に思ってたのですが、
実際にはそうはなりませんでした。


そんなことを考えるうち、「前期原理主義」(笑)だと思ってた自分が、実はそうでもなかったことに気付きました。
TAKAYO脱退が報じられてから、2003年12月31日でファンをやめようかとも思っていた私が。
そうでなければ、いくらラストとはいえ平日半分つぶして東京まで行ったかどうか。


アイドルでもバンドでもない「バンドル」という触れ込みだった彼女達ですが、
実際の扱われ方は「アイドルバンド」だったのは否めません。
その中で彼女達は彼女達なりに試行錯誤し、その中でTAKAYOは去り、ほぼ一年後にMIZUHOも去ってしまった。
去った二人、残された三人の出した最終的な結論…
あそこで無理矢理続けていれば、ひょっとしたらまだZONEは何とか続いていたのかも知れませんが、
二年も続けてリーダーが去って、そこから再構築なんかできたのか…というと、疑問な点も無くはないです。
あの頃のMIYUMAIKOも「自分が引っ張る!」というタイプではありませんでしたし、
TOMOKAには「再加入メンバー」ゆえの遠慮もあった(Girl Popの解散前最後のインタビューでもそれを匂わせてました)でしょう。


解散後にリリースされたベストアルバム「E」が、ZONE初の、そして唯一のオリコン1位CDとなりましたが、
本来ならその喜びを最も感じるはずであるメンバー達は、それも「残された」形の3人は、おそらく「これから」に対する不安で喜びどころではなかったでしょう。
失ったモノの大きさ、これから踏み出す道への不安。


Mステあたりで、「夏うた100曲」なんて企画を毎年やってて、
解散後二・三年は入っていた「secret base」が最近は入ってこなくなりました。
時の流れとは、そういうものです。


月日が流れ、5人は少なくとも何らかの形で私たちの前に姿を現しました。
いろいろなところでかつてのファンが「再結成」という言葉を口にしましたが、
やはりその言葉は、彼女達を苦しめることにしかならなかったようです。
とはいえ、少々厳しい言い方ですが、そういう声が出ることをある程度は覚悟しなければ、「過去」を「過去」とし前に進むことはできない。
むしろ「過去」をも武器とするしたたかさが無ければ、音楽でご飯を食べていくことはできない。
少なくともステージに立ち続けるなら、或いは再びステージに立つには、そんな気持ちも必要。…これは私なりの、エールのつもりです。


なんだかしまりがない形になってしまいました。
「終わりの始まり」だった大晦日から、もう6年経ちます。
だんだんグダグダになり、空回りし…そんな日記にどれだけの方が付き合ってくださったか分かりませんが、
初めましての方にコメントいただいたり、解散後にファンになったという方もいらっしゃって嬉しいです。
グダグダ記事におつきあいいただきありがとうございました。


別にこれを機にZONEの記事を書かない、というつもりはありません。
やっぱり4月1日には武道館の夜を思い出すでしょうし、このブログもどきを開いたきっかけに一つもZONEでしたし、
私は今でも、ZONEファンです。
ただ正直、自分で自分に何かを課すようなテーマ設定して、少々しんどくなった、というのも事実です。
なんとか今月中には…がどんどん押して、今年もあと僅かになりました。


ひょっとしたら年明け、寂しい知らせが来るかも知れないことを覚悟しつつ、
グラフを出発点にしたZONE話は、取りあえずここで区切りとしたいと思います。


ここははじめて、私が私の声をネットで発信した場所。
苦しいときに苦しいとこぼしたり、旅先のネカフェから記事をアップしたりした、想い出の詰まった場所。
だからここを疎かにしないように、雑然とゆるゆる続けていきたい、と思ってます。


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