思い出(2)

2年前の秋。
また大きな仕事を年末から春に控えて、そろそろ忙しくなる、という頃。


その仕事が本格化すれば、土日祝日はなくなる。
そのことは何度も過去に経験していたから、今回も乗り切るしかない、と思っていた。
思っていた、のに…
だんだん会社へ行く足が重くなってきた。
それだけなら良くあること、誰だって仕事が大好きで会社へ行ってるわけはないんだし、と自分に言い聞かせていた。


けど、日に日に足が重くなっていった。
車を運転するのさえ億劫になっていた。
当日の朝電話で休暇申請することもしばしばだった。
睡眠もうまくとれなくなっていた。
朝なんか来なければいいのに。そんなことさえ考え始めていた。
ほぼ毎日更新していたこの日記の更新頻度も落ちていた。


ショックだったのはある日。
朝駐車場から会社へ歩いている途中(私の会社は社員用の駐車場がないので、離れたところに個人で借りてます)、
立ち止まってしまった。
おかしい。
体に鉛が入ったよう。
出勤しなきゃ、出勤しなきゃ…
でも、Uターンしてしまった。行けない…
駐車場へ戻る途中、電話で休暇を申請して、帰宅した。


帰宅しても、ぼんやり横になり、時間が過ぎるのを待つだけ。
ふと思い出したのが、1年前に不眠に悩んだとき駆け込んだメンタルクリニック
ほぼ1年ぶりの診察。
くだった診断は…うつ病


病名を聴いてもショックはなかった。
自分でもなんとなく、ひょっとしたら…という思いがあったから。
上司にも報告し、取りあえず薬を飲みながら仕事には行き、どうしても行けないときは休む、ということで了解を得た。
仕事が忙しくなり出したこともあって、病気休暇は取りたくなかった。
ただ、休日出勤や残業だけは免除してもらえることになった。
本当ならそろそろ休日返上で仕事をこなさなければならない時期だったので、ありがたくもあり、申し訳なくもあった。
(長々すみません。また続きます)


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