誰か教えて 誰か気付いて 誰か僕にその答えを


というわけで「secret base」が無いとずいぶんグラフの印象が変わります。グラフのマジックです。


さて、2002年、ZONE2年目。
1stアルバムを出し、ひとまず一区切り。
6枚目のシングルとしては、待望の夏ツアーも視野に、ガーンと景気づけにロック色強いナンバー、「証」をリリース…するはずでした。
しかし…映画「アイスエイジ」日本語版のイメージソング「一雫」を先にリリースすることに方向転換。
「証」はツアーを終えた9月にリリースされることになりました。
このあたりの慌ただしさは、秋にリリースされたPS2ソフト「WONDER ZONE」を見てもよく分かります。
夏リリース予定だった「WONDER ZONE」は10月に延期。
内容も、いかにも「一雫」のPV&メンバーコメントを後付けした感じがぷんぷん。
なにより、360°PVなど、「証」を前面に押し出した作品でした。


「証」へのメンバーの思い入れもかなりのものだったようで、リリース延期は本意ではなかったのでしょうが、
そこは、大人の事情、ということです。
で、割り込んできた「一雫」。
タイアップ効果があったのかと言われるとちょっと微妙な枚数です。
初動40,020 累計104,470。
初動が4万から5万、と言う状況は、この後しばらくつづきます。乱暴な言い方をすれば、コアなファンはこのくらい、ということでしょう。
シングルタイトル曲では唯一MAIKOリードボーカルを担当しましたが、
厳しい言い方をすれば、この頃のMAIKOにはちょっと重荷だったかな、という印象が今でも残っています。


待望の「証」。当時としてはユニークな発売方法で(ごく一部で)話題になりました。
ピクチャーレーベル仕様の限定版、通常盤、そしてカップリングを省略したワンコイン(500円)盤。
特にワンコイン盤は、ライトなファンを呼び込むための試みでした。
戦略にのせられ全部買う私のようなコアなファンもあって、初動は前作「一雫」を超え5万枚を突破しますが、累計は11万程度。
タイアップもないのに健闘したと言うべきか、売り方の割にそんなものかと言うべきか。
あるいはある意味、安定期に入ってしまったと言うべきか。


ZONEのファンとハ○プ○系のファンを兼任していた人は意外に多かったようですが、
あちらが(良くも悪くも)メンバーの増員だの入れ替えだので話題を作っていたのと違い、
札幌の小さな事務所のZONEが、札幌で通学しつつ仕事の時だけ東京へ…というだけでも大変ですから、
どうしてもリリースとリリースの合間は人々への印象付けも弱いものになってしまいます。


本来なら、2ndアルバム「O」の一週前に発売されるはずだった8枚目のシングル「白い花」
発売が1週伸び、「O」との同時発売になりました。
アルバムとの相乗効果を狙ったのかも知れませんが、結局は累計で10万を割り込んでしまいました。
何かとこの年のZONEはドタバタだった感じがします。


その「O」の帯には「進化するバンドル」というコピーが記されていました。
バンドル…もう忘れかけていた言葉…
まだソニーは、「バンドル」にこだわっていたのでしょうか。
あるいは、「バンド」とはまだ認めてくれなかったのでしょうか。


この年の暮れ、ZONEは二度目となる紅白出場を果たしましたが、
メンバーは「今年出られるとは思わなかった」ようなコメントを出していたように記憶しています。
彼女たちは結構、自分たちの状況を冷静に見つめていたのかも知れません。

O (通常盤)

O (通常盤)

にほんブログ村 その他日記ブログ つれづれへ